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会計ソフト徹底比較 ── freee・マネーフォワード・弥生、経営者に最適なのは?
経理・確定申告 約14分で読めます

会計ソフト徹底比較 ── freee・マネーフォワード・弥生、経営者に最適なのは?

なぜ会計ソフトが必要なのか

経営者にとって会計ソフトは「ただの記帳ツール」ではない。経営の意思決定を支える基盤だ。

  • リアルタイムで利益・キャッシュフローを把握
  • 確定申告・法人決算を効率化
  • 税理士とのデータ共有
  • 請求書・経費精算の一元管理
  • インボイス制度・電子帳簿保存法への対応

2026年現在、主要なクラウド会計ソフトはfreeeマネーフォワード クラウド、**弥生(やよい)**の3強。それぞれの特徴を徹底比較する。


3社の基本情報

項目freeeマネーフォワード弥生
運営freee株式会社株式会社マネーフォワード弥生株式会社(親会社: オリックス)
設立2012年2012年1978年(クラウド版は2014年〜)
上場東証グロース東証プライム非上場
シェアクラウド会計No.1クラウド会計No.2会計ソフト全体でNo.1
特徴簿記知識不要の設計バックオフィス全体をカバー老舗の安心感・サポート充実

料金比較(法人向け)

freee会計(法人向け)

プラン月額(年払い時)主な機能
ミニマム2,680円/月記帳、決算書作成、確定申告
ベーシック5,280円/月+経費精算、請求書、レポート
プロフェッショナル47,760円/月+部門管理、配賦、管理会計

マネーフォワード クラウド会計(法人向け)

プラン月額(年払い時)主な機能
スモールビジネス3,980円/月記帳、決算書、請求書、経費精算
ビジネス5,980円/月+部門管理、カスタム権限
エンタープライズ要問い合わせフル機能

弥生会計オンライン(法人向け)

プラン年額主な機能
セルフプラン28,600円/年記帳、決算書(サポートなし)
ベーシックプラン38,720円/年+電話・メールサポート
トータルプラン55,000円/年+仕訳相談・経理業務相談
ℹ️

初年度無料キャンペーンに注意

弥生は初年度無料(セルフプラン)のキャンペーンを実施していることが多い。お試しとして始めやすいが、2年目からの料金も確認しておくこと。


機能比較

記帳・仕訳

機能freeeマネーフォワード弥生
銀行口座自動連携
クレカ自動連携
AI自動仕訳◎(最も高精度)
レシート撮影
複合仕訳△(独自UI)
仕訳の直接入力△(振替伝票画面)

決算・申告

機能freeeマネーフォワード弥生
決算書作成
法人税申告書○(申告freee)△(別途ソフト必要)○(弥生の申告ソフト)
消費税申告
e-Tax連携
インボイス対応

その他の機能

機能freeeマネーフォワード弥生
請求書作成
経費精算
給与計算○(別料金)○(別料金)○(別料金)
勤怠管理○(別料金)○(別料金)×
API連携
電子帳簿保存法対応

使いやすさの比較

freee

簿記知識がなくても使える設計が最大の特徴。

  • 取引を「収入」「支出」で登録するシンプルなUI
  • 銀行・クレカの自動取り込み→AIが仕訳を推測→ワンクリックで登録
  • スマホアプリの使い勝手が良い

デメリット: 従来の会計ソフトに慣れた人(経理経験者・税理士)には違和感がある。仕訳帳や振替伝票の入力がやりにくい。

マネーフォワード クラウド会計

経理経験者にとって使いやすい設計

  • 従来の会計ソフトに近いUI(仕訳帳・総勘定元帳が見やすい)
  • 連携サービスが豊富(給与・経費精算・請求書・勤怠・年末調整)
  • 税理士との共有がスムーズ

デメリット: 簿記の知識がないと最初はとっつきにくい。

弥生

サポートの手厚さが最大の強み

  • 仕訳相談・経理業務相談ができるトータルプランがある
  • 老舗ゆえのノウハウと安定性
  • デスクトップ版からの移行がスムーズ

デメリット: UIがやや古い印象。バックオフィス全体の連携はfreee・マネーフォワードに劣る。

💡

無料お試し期間を活用

3社とも無料お試し期間がある。実際に触ってみて、自分の感覚に合うものを選ぶのが一番。1〜2時間触れば合う・合わないがわかる。


経営者のタイプ別おすすめ

タイプ1: 一人社長・簿記知識なし → freee

  • 経理に時間をかけたくない
  • 銀行連携で自動記帳したい
  • スマホで外出先から経費を登録したい

タイプ2: 従業員あり・バックオフィス全体を効率化 → マネーフォワード

  • 給与計算・経費精算・請求書も一元管理したい
  • 経理担当者がいる(簿記知識あり)
  • 税理士と密に連携したい

タイプ3: 手厚いサポートが欲しい → 弥生

  • はじめての法人経理で不安
  • 電話で質問したい
  • 仕訳の相談ができるサポートが欲しい

タイプ4: 年商1億円超・管理会計が必要 → マネーフォワード or freee(上位プラン)

  • 部門別損益管理が必要
  • 予実管理・キャッシュフロー予測がしたい
  • 複数の事業を展開している

税理士との相性

会計ソフト選びでは、顧問税理士がどのソフトに対応しているかも重要。

ソフト税理士の対応状況
freee対応税理士が急増中。freee認定アドバイザー制度あり
マネーフォワード税理士からの評価が高い。操作が従来の会計ソフトに近いため
弥生最も多くの税理士が対応。老舗ゆえの安心感
⚠️

税理士に確認してから導入

既に顧問税理士がいる場合、先に税理士に相談してから会計ソフトを決めること。税理士が使い慣れていないソフトを選ぶと、データ共有や決算時にスムーズにいかない。


インボイス制度・電子帳簿保存法への対応

インボイス制度(2023年10月〜)

3社とも対応済み:

  • 適格請求書の発行
  • 適格請求書の保存・管理
  • 仕入税額控除の自動判定
  • 2割特例・簡易課税の計算

電子帳簿保存法(2024年1月〜完全義務化)

電子取引データの保存が義務化された。3社の対応:

機能freeeマネーフォワード弥生
電子取引データ保存
タイムスタンプ
検索機能
スキャナ保存

導入時のチェックリスト

会計ソフトを選ぶ際に確認すべき項目:

  • 自社の事業規模・従業員数に合ったプランがあるか
  • 顧問税理士が対応しているか
  • メインバンクとの自動連携に対応しているか
  • 請求書・経費精算も同じソフトで管理できるか
  • インボイス制度・電子帳簿保存法に対応しているか
  • スマホアプリの使い勝手は良いか
  • 将来の事業拡大に対応できるか(上位プランの機能)
  • データの移行は容易か(他社からの乗り換え時)

会計ソフトの乗り換え

乗り換えのタイミング

  • **期首(事業年度の開始月)**がベスト
  • 期中の乗り換えは仕訳データの移行が煩雑になる
  • 消費税の申告期間をまたがない方が安全

データ移行の方法

移行元移行先方法
弥生 → freeeCSV取り込み、直接インポート機能あり
弥生 → マネーフォワード仕訳帳CSVインポート
freee → マネーフォワードCSV取り込み
マネーフォワード → freeeCSV取り込み
ℹ️

乗り換えは税理士と一緒に

データ移行時に仕訳のマッピングミスが起きやすい。期首残高の設定も重要。税理士と一緒に移行作業を行うことを推奨する。


コスト比較の実例

ケース: 一人社長の法人(年商1,000万円)

ソフトプラン年間コスト
freeeミニマム32,160円
マネーフォワードスモールビジネス47,760円
弥生セルフプラン28,600円

ケース: 従業員5人の法人(年商5,000万円)

ソフトプラン年間コスト(会計+給与)
freeeベーシック + 人事労務約10万円
マネーフォワードビジネス + 給与約12万円
弥生ベーシック + 給与約8万円

よくある質問(FAQ)

Q1. 会計ソフトを使えば税理士は不要ですか?

No。会計ソフトは記帳を効率化するツールであり、税務判断は税理士の仕事。節税対策、税務調査対応、経営アドバイスは会計ソフトではできない。

Q2. 無料の会計ソフトは使えますか?

機能が限定的。年間の仕訳数に上限があったり、確定申告機能がなかったりする。事業で使うなら有料プランを推奨

Q3. Excelでの帳簿管理ではダメですか?

法的にはExcelでも問題ないが、ミスが起きやすく、税理士との連携が非効率。クラウド会計ソフトの月額数千円は十分元が取れる。

Q4. 途中で会計ソフトを変えるとデメリットはありますか?

データ移行の手間と、操作に慣れるまでの時間がかかる。できれば最初から合ったものを選ぶのがベスト

Q5. 個人事業主と法人で同じソフトを使えますか?

3社とも個人事業主向けと法人向けは別プラン。法人成りの際にデータ移行が必要になる場合がある。freeeは移行がスムーズ。

Q6. セキュリティは大丈夫ですか?

3社とも銀行レベルのセキュリティ(SSL暗号化、二段階認証、データセンターの冗長化)を採用。自社のExcelファイルをPCに保管するよりも安全。

Q7. 確定申告だけに使うのはもったいないですか?

日常的な記帳に使ってこそ価値がある。銀行口座やクレカを連携させて日々の取引を自動記帳し、リアルタイムで経営状況を把握するのが理想。


まとめ

重視するポイントおすすめソフト
簡単さ・簿記知識不要freee
経理の効率化・税理士連携マネーフォワード
サポートの手厚さ・コスト弥生

最終的には、自分が使いやすいと感じるものを選ぶのが正解。3社とも無料お試し期間があるので、実際に触ってから判断しよう。

💡

会計ソフト選びより大事なこと

どのソフトを選ぶかより、「毎日記帳する習慣をつける」ことの方が重要。溜め込むと年末に地獄を見る。自動連携を設定して、週1回は確認する習慣をつけよう。

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